備長炭とは?名前の由来や用途・活用方法を詳しく解説(料理を美味しく仕上げる理由も)

この記事では、炭火焼きやバーベキューに欠かせない備長炭について詳しくご紹介しましょう。備長炭を使ったバーベキューの楽しみ方や利点について解説します。

備長炭の前に木炭の2種類について

木炭は、大まかに白炭と黒炭の2つに分けることができます。この2つの区別は、主に火の消し方に関連しています。

黒炭

黒炭は、焼いた後、焚口(たきぐち)と煙の出口を粘土や石などで塞ぎ、酸素を遮断して自然に火を消す方法です。

白炭

一方、白炭は焼き上げたらすぐに窯から取り出し、その後、わずかな水を混ぜた灰をかけて空気を遮断し、急速に消火します。したがって、炭の性質は、焼く方法と消火方法の組み合わせによって決まります。

備長炭とは

備長炭は、木炭の中でも最高品質で高級なものです。特に有名な備長炭は、和歌山県のウバメガシ(樫の一種)を原材料としています。備長炭は別名「白炭」とも呼ばれ、土窯で木材を炭化させ、その後、高温で急速に焼き上げて、消し粉で急速に消火されます。この製法は高度な技術を要するものですが、その結果、非常に硬く、長時間燃焼することができる特性を持ちます。

備長炭は、黒炭に比べて火をつけるのに時間がかかる傾向がありますが、一度点火されると長時間燃焼し、強力な火力を発揮します。そのため、高温で食材の表面をパリッと焼き上げるのに非常に適しており、プロの料理人にとって重要な資材となっています。

備長炭の名前の由来

備長炭の名前は、炭問屋である備中屋長左衛門という人物に由来しています。備中屋長左衛門は、紀州田辺藩の城下町に代々伝わる炭問屋の商人でした。彼は元禄年間(西暦1730年頃)に、紀州田辺周辺で製造された木炭を江戸の日本橋青物町の問屋に出荷し始めました。

この木炭は非常に硬質で品質に優れており、特にうなぎ屋などで高い評判を得ました。この大成功を受けて、備中屋長左衛門は自身の屋号を採用して「備長炭」と名付けました。この名前は瞬く間に江戸中に広まり、一躍有名になりました。

備中屋長左衛門は備長炭の名前の由来として知られていますが、実際の発明者については記録が残っていないため、地元の伝承では田辺市秋津川に住む無名の炭焼き師が発明者であると伝えられています。備中屋長左衛門は備長炭を名付け親として世に広め、当時の木炭産業の発展に大きく貢献しました。

備中屋長左衛門について

備中屋長左衛門の名前は享保から嘉永年間の約120年間(1730年から1850年まで)にわたって4代にわたり、その期間に続けられました。彼は1783年に深見長左衛門として大年寄の任につき、享保15年に亡くなり、法名「宝誉随心恵之居士」として田辺市元町浄恩寺に葬られました。備中屋長左衛門の名前は、備長炭という名前とともに木炭産業の歴史に残る重要な人物です。

備長炭の特徴

備長炭の特徴は、火力の安定性と長い燃焼時間です。以下に詳しく説明します。

火力の安定性

備長炭は、火をつけた後、安定した火力を提供します。黒炭に比べて点火に時間がかかることがありますが、一度点火すると長時間にわたって均一な火力を維持します。この特性は、料理の調理において特に重要であり、飲食店などで使用されることが多い理由の一つです。料理が一定の火力で均一に焼かれるため、品質の向上に寄与します。

燃焼時間の長さ

備長炭は長時間燃焼します。一度点火すれば、数時間にわたって炭火を楽しむことができます。このため、長時間のアウトドアイベントやバーベキューパーティーに最適です。長い燃焼時間は、炭を頻繁に取り替える手間を減らし、炭火料理を楽しむ時間を増やします。

「爆跳」に注意

一方で、備長炭を使用する際には「爆跳」に注意が必要です。爆跳は、炭が加熱される過程でガスや水蒸気が膨張し、炭が破裂する現象です。備長炭は硬質で炭化度が高いため、爆跳のリスクがあります。この現象は、特に粗悪な木炭や湿気を含んだ炭ではより発生しやすいです。

爆跳を防ぐためには、急激な加熱を避けることが重要です。炭をゆっくりと加熱し、ガスや水蒸気がゆっくりと逃げるようにすると、爆跳を防ぐことができます。また、着火や炭を継ぎ足す際には、最初は火の遠い場所で暖めることをおすすめします。爆跳によって飛び散る木炭の破片は危険なので、安全に取り扱うことが重要です。

備長炭の用途・活用方法

備長炭はさまざまな用途で活用されています。以下は、主な用途について説明します。

飲食店

備長炭は日本料理店の炭火焼きやうなぎ屋、焼鳥屋などの飲食店で非常に重宝されています。安定した火力と長時間の燃焼時間が特長で、料理を一定の温度で焼き上げるのに適しています。食材に独特の香りや味を付けず、上質な調理に寄与します。

バーベキューとキャンプ

備長炭はバーベキューやキャンプでよく使用されます。長い燃焼時間と高い火力が、アウトドアでの料理に適しています。野外で食材を調理する際に、炭火の美味しさを楽しむために備長炭が選ばれます。

消臭と湿気吸収

備長炭は、その多孔質の構造により湿気を吸収し、臭いを吸着・除去する能力が高いため、消臭剤や湿気取りとしても利用されます。タンスや靴箱、冷蔵庫内、車内などで臭いの除去や湿気対策に使用されます。

炊飯用

備長炭は、炊飯器に入れてご飯を炊く際に使われることもあります。炊飯中にミネラルを放出し、ご飯をふっくらと仕上げる役割を果たします。

飲料水用

備長炭は飲料水の浄化やミネラル添加にも使用されます。水に備長炭を浸すことで、余分な物質を吸着し、水をきれいにし、ミネラルを供給します。

全国燃料協会』が推奨している新しい用途として、炊飯用、飲料水用、風呂用などが挙げられています。これらの新しい用途においても、備長炭の特性が活かされ、さまざまな応用が考えられています。

備長炭が料理を美味しくする理由

備長炭が料理を美味しく仕上げる理由について説明しましょう。

赤外線の放射

備長炭は高温で長時間燃焼し、強力な赤外線を放射します。赤外線は素材の表面を均一に加熱し、食材の肉汁を凝縮させます。この均一な加熱により、外側はカリッと焼き上がり、内部はジューシーでフワフワの食感が生まれます。備長炭は赤外線を高度に効率的に放射するため、料理に特有の風味と食感をもたらします。

赤外線の持続性

備長炭は長時間燃焼するため、赤外線の供給が持続します。一方、ガスなど他の燃料は燃焼が途切れることがあり、赤外線の供給が不安定になります。備長炭の持続的な赤外線放射により、料理が均一に焼かれ、美味しさが向上します。

低水素性

備長炭は水素をほとんど含まないため、燃焼時に水蒸気が発生しにくいです。一方、他の燃料には水素が含まれており、料理の焼き上がりに水蒸気が影響を与えることがあります。備長炭を使用することで、食材は水蒸気を吸収せず、表面がクリスピーで美味しく仕上がります。

このように、備長炭は高温で安定した火力を提供し、特有の赤外線を放射するため、料理に独特の風味と食感をもたらします。その低水素性も、美味しさを引き立てる要因となります。飲食店やアウトドア料理での備長炭の使用は、料理の品質向上に大きく寄与しています。

備長炭は「修洋商事株式会社」におまかせ

修洋商事株式会社」の備長炭は、火力の強さと赤外線の効果を活かし、料理の美味しさを引き立てるために最適な選択肢です。備長炭を使用することで、飲食店やアウトドアでの料理をより楽しみ、高品質な料理を提供できるでしょう。備長炭の使い方に関するアドバイスや製品に関する詳細情報を提供している「修洋商事株式会社」は、備長炭に関するニーズに応える信頼性のあるパートナーとしておすすめです。美味しい料理のために備長炭をご利用いただければ幸いです。

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